2010年08月20日

猫にとって、爪とぎは欠かせない行動です


爪とぎは猫にとって欠かせない生物的な行動です。しかし家で飼おうとしたら、これは大きな問題ともなってきます。猫が爪とぎを行うのには四つの主な理由があります。

第一に、爪を鋭くしておくことが獲物を捕えるために必要だということです。続いて第二点として、爪をとがずにいると、足の裏に食い込んだり、その爪でつい自分の体を傷つけてしまったりするからです。

また、第三点として、マーキング行動というものが挙げられます。爪をとぐと、肉球から特有の匂いが発するのですが、それをその場にこすりつければ、自分の存在を示すことができるためです。

そしてまた、そうした時、猫は爪とぎをなるべく高い位置で行おうとします。それはそこにその後を残して、その場所には大きな猫がいるということを示したいがための行動なのです。



さらに四番目の理由としては、爪とぎをすることによっての、ストレス解消というものがあります。猫にとっては、飼い主に怒られたり、何らかの不安や動揺を感じたりしたときなどは、爪とぎをすることで心落ち着かせることができるからです。

また、猫の爪とぎとはいうものの、それは実際に刃物をとぐようにして行っているわけではないのです。実際は古い爪の一部分を剥がすことで爪が鋭くなるという訳なのです。

またさらには、爪とぎは猫同士の連絡にも利用されています。それから、猫の爪とぎとは言いますが、それは実際には前足だけに限られ、後ろ足は歯で剥がしたりしています。

確かに、そんな猫の爪とぎの行動によって、家の中は例えば壁にしろ、柱にしろ、あるいは、襖、障子、さらにはさまざまな家具などがボロボロに傷つけられたりしてしまいます。



とはいえ、爪とぎは猫にとってはなくてはすまない基本的な習性です。ですので、それを禁止することなどはまったく無意味でしょう。

また、爪とぎができないことで、猫にストレスを与えてしまってはいけません。そして、そうさせないためにも家の中でうまく爪とぎをさせてやるということが大事なのです。

そして、そのためにまずやらなければならないことは猫の爪とぎに対してのきちんとした躾です。例えば、爪をとぐものを決めておいたり、その場所を定めておいたりするということです。

そして、褒めたり、叱ったりしながらも、猫に爪とぎの場所を教えて、そこでさせるようにしていかなければなりません。それには、実際にその手を取って、そこで爪とぎの真似をさせてみたりするとよいのです。
















Posted by 山なしなしよ at 07:32