2009年03月30日
日本では降水量が多いから生活用水の不足は大丈夫です
地球上の70%は水と言われていますが、そのうち利用可能な水は河川水、淡水湖、浅い地下水など、その1%以下でしかありません。
近年では世界的な人口増加、産業発展が進んできていて、このことが水不足の原因ともなってきています。
水不足は様々な障害を引き起こします。例えば、生活用水の不足、農産物生産への支障、生態系への悪影響、伝染病の発生といったものです。
アフリカ、インド、中近東などは水不足ではかなり危険な状態にある地域と言えるでしょう。中国、東ヨーロッパなども安心してはいられません。
そして水資源の確保が原因で国際紛争がひき起こされたりしてもきます。人口増加や都市化は、地球規模でますます進んでいきますので、そうした危険も増してくるでしょう。
一方、日本は降水量も多く、生活用水の分としてはほぼ安心していられる状態でしょう。
とはいえ、日本では食糧自給率が50%を切っています。多くの食料品は輸入に頼っていかざるを得ないのです。
つまり、必要とされる食糧の生産にとっては外国の水が必要とされているわけです。ですので、日本も水資源の問題については、決して安閑としてはいられません。
そして、水の再利用によって、水不足を解消していくということを考えていくこともできます。それは例えば、下水や、廃水の処理の変更や工夫といたことによってです。
そして、それには旧来のやり方である、使った水を環境汚染にならないようにただ捨てるというだけではなく、それから一歩、踏み出した発想が必要となってきます。
まず廃水や下水から不純物をより分けます。そして、その中の資源を回収していきます。こんなふうに水の再利用を行っていくことが必要なのです。
そしてその方法としては膜濾過技術や、微生物による浄化といったものが考えられます。そのコストを抑えるためにもさまざまな研究、開発が進んできているのです。