2010年08月01日
既にインスタントラーメンは存在していました
日本で最初に生まれた即席麺は、チキンラーメンであるという説がよく知られていますが、実はそうではないのです。実に今から53年も前に、即席ラーメンは誕生してのでした。
商業的に成功を博したチキンラーメンの前に、インスタントラーメンを開発販売したのは「松田産業」、現在の「おやつカンパニー」社。この会社、今では誰もが知っている、ベビースターラーメンの会社なのです。
インスタントラーメンとしては失敗した味付き中華麺が、実はそのままでも美味しいことに着目した同社は、これをお菓子として開発を開始します。のちに「ベビーラーメン」として誕生、今でも誰もが一度は口にしたことのある有名なお菓子となりました。
お菓子の分野だけではなく、寒くても暑くても、多くの人が好んで食べにいくのがラーメン。今や麺の本場中国でも、日本式ラーメンは人気があり、日本の国民食は世界に羽ばたいています。
そして今ではインスタントラーメンも、かなりお店の味並みにこだわりをもったものが増えてきました。
こんなにもインスタントラーメンが大きく成長したのは、まさにチキンラーメンの誕生があってこそと言えるでしょう。しかも、安藤百福氏個人が庶民へ手軽にラーメンを食べて欲しい!という熱意によって、チキンラーメンは開発されたのです。
熱湯をかけるだけ、または煮るだけのシンプルな調理方法のインスタントラーメンは、世界中で利用されています。
このチキンラーメンをさらに海外に進出させるべくアメリカ視察をした際、アメリカ人バイヤーの試食の仕方は驚くべきものでした。
それは、紙コップの中にチキンラーメンを折って入れて熱湯を注いでフォークで食べるものでした。日本人には考えつかないこの食べ方がヒントとなって「カップヌードル」は考案されました。
このようにインスタントラーメンが成功したことで、日本人以外の人にとってみるとインスタントラーメンをさすことが多いのです。隣国の韓国では、ラーメンを注文するとインスタントラーメンを使った料理が出てくるのです。
以上のことから分かるように、チキンラーメンの誕生から始まったインスタントラーメン普及は、世界の食生活へ大きな影響を与えたと言えるでしょう。
このように今では、国内ご当地だけでなく、世界の味を楽しめるほどインスタントラーメンは進化しました。日本が誇るインスタントラーメン文化、これからも味わっていきたいですね。