2010年07月28日
害虫がいないか野菜の葉の裏までこまめにチェックする
農家によくある疑問に、野菜を農薬なくして作る無農薬野菜の栽培について、本当にうまく作れるのか心配だということがあります。
作るのがとても難しく、面倒な手間がかかるやり方なので、無農薬野菜栽培は、敬遠されるのはしかたがないことです。
害虫がいないか野菜の葉の裏までこまめにチェックするだけでなく、全て手作業で虫や卵を駆除するといった気の遠くなるような地道な作業をして初めて、無農薬野菜栽培は成功します。
一瞬で農薬を使えば終わる作業を時間をかけてコツコツと行わなければならないので、無農薬野菜の栽培は、ひたすら面倒です。
少ない収穫量にとどまってしまう理由は、無農薬野菜は、農薬を使う場合より要求される作業があまりにも多すぎるからです。
無農薬野菜は、それでも、異常気象による害虫の大量発生が起きたりして、一晩で全滅してしまうことがあったりします。
ということで、無農薬野菜だけでなく、農薬や化学肥料をいっぱい使う野菜栽培も、できるだけ低価格で安定して野菜を生産するためには、必要といえるのです。
少ない人数で効率よく作業し、しかも虫の被害等のリスクをできるだけ低く抑える必要があるので、無農薬野菜でなく、農薬や化学肥料を使う野菜栽培も馬鹿にすることはできません。
肥料や水分を全て計算して使用すべく、敢えて農薬や化学肥料を使用して栽培されているおいしい野菜もたくさんあり、無農薬野菜を作らなかったからといって、それは必ずしも悪いことではありません。
生産方法の相違は、どれが絶対的に良いというものではなくて、いろいろな観点を総合的に考えたうえで農家が選ぶことであり、どっちを選択したからいいということではまったくありません。
経営方針や商品政策について一般企業がそれぞれ異なるのと同様、無農薬野菜を作るかどうかも、農家の方針に過ぎないのです。
農業の方針もいろいろであり、無農薬野菜は「農薬と化学肥料を使わない」という生産方法を選択しているだけのことです。