2010年06月14日
これまでお葬式とは無縁な生活を送ってきた、と言う人は?
これまで葬式に出たことがない、と言う人は少ないと思います。年を重ねるにつれ、身近なものになるのが葬式です。
生きていけば、誰でも死に向かっていることは間違いないのですが、いざ遠からぬ関係の人の死によって葬式が目前に迫ると、少し慌てますよね。
その葬式の時に、自分の故郷との葬式のしきたりの違いに出会い、驚く人も多いのではないでしょうか?
葬儀をテーマにした映画「お葬式」を観て、『そうそう!あったあった!』『それはないな〜』『似ている!』など、共感やびっくりした感想を持った人もいるのではないでしょうか。
東京都が行った実態調査で、葬式の宗教と宗派が仏教である人は70%、無宗派は24%、一方、実際の生活での信仰宗教を尋ねると、無宗派が60%、仏教は33%と数値は逆転するという興味深い結果が出ています。
八百万の神に守られてきた日本は、無宗教国家と言えます。そのため地方で葬式の形やしきたりに違いが出るのは当然なのかもしれません。
また、葬式を執り行う側であっても、出席する側であっても、その礼儀作法に自信を持っている、と言う人は少ないのではないでしょうか。
葬式でのお焼香や献花は、その宗教が仏教であるか、神式か、キリスト教式、無宗教形式などによって方法が異なり、その上、仏教では宗派によって、その方法は違っているようです。
しかし、そのお焼香の回数にしても、会葬者の人数や場所、その都合によって変えても良いようです。つまり、ここからしても、日本が宗教儀式に対しての姿勢が甘いことが分かります。要は心がそこにこもっているか、ということなのでしょう。
しかし、冠婚葬祭では常に伝統的な慣習を求められます。特に死生観と言う重たいテーマを持つ葬式では、人と異なった行動はあまりとりたくないものですよね。
しかし、その弱みに付け込んで葬式トラブルが起きることも多いのです。法外な葬儀費用を請求されたり、聞いていた費用とは別途の費用を上乗せされていたり、また、互助会への加入したときの解約トラブルも多く報告されているようです。
普段生活している中で、そう頻繁に足を運ばない葬式ですが、自分がそこに関わった時に慌てふためくことのないように、日頃から葬儀についての知識を蓄えていきたいものです。葬式の流れ全てを業者任せにすることがないよう、しっかりコンタクトを取りながら葬儀を執り行いたいものです。