2010年06月22日

日常において、何に対してもやる気がなくなるのがうつ病の特徴


強い焦りや、不安、理由のない悲しみなどにとらわれたら、うつであることを疑ったほうが良いのかもしれません。そんな時には、さらに、日常での活動の意欲が全くなくなったりもしてしまいます。

けれどもまた、うつの状態から逃れようとして、新たな行動をとってみても、返って、それが悪化の原因ともなって、本人にとっては挫折感として返ってくるような場合も多いのです。

また、うつでは、つい自分を追い詰めるということをしてしまいがちなので、周囲の人々に対して迷惑をかけて、申し訳ないという強い思いが生まれてきたりもします。

こんなふうにうつがますます亢進していくと、様々な面で行き詰まりが生じてきます。そして、危険なことにその先には自殺というものが待っているということにもなりかねません。



そして、うつになったときはその病状が最悪期をやや回復したときにこそ注意を払うべきです。実はうつで自殺が最も多くなるのはこの時期だからです。なぜなら、本当に苦しい時には自殺する意欲すら持てないでいたからです。

そして、うつがひどくなった時には自殺を避けるようにしなければなりません。それには身の周りの人がその人の死によって、どれだけ悲しむかということを話してあげたりして、命の大切さを知らせ、それを思い止まらせるのがよいでしょう。

ですから、こうしたうつ病患者さんを急かしたり、焦らせたりすることは避けましょう。そして、ゆっくりと長い目でもって、見守っていくという態度が必要なのです。

してまた、通院や薬の服用を嫌がっているような患者さんがいたら、暖かく力づけ、、そうしたことをするように促していくという態度も必要です。



そして、うつ病患者さんにとって、安心をもたらす最も重要なものとしてスキンシップが挙げられます。それはその人を大切に見守り、少しも迷惑などは感じていないということを示すためにも大切です。

そしてまた、うつ病患者さんの自殺予防ということについて考えてみますと、あまり負担にならない形で、気軽な語り掛け方で、何か将来についての約束などをしてみるのも良いでしょう。

そして、うつ病患者さんの気持ちを解きほぐすには、たとえば紅葉の時期になったら小旅行をしてみようとか、近いうちに孫や、知り合いの顔などを見に行ってみようなどと語り合ったりするのがよいでしょう。

けれどもまた、そうしていると、ともするとうつ病の患者さんを甘やかし、依存心を持たせるようなことになってしまいがちです。ですから、病気をよくするという意志だけは持たせ、挫けさせないようにすることが大切です。
















Posted by 山なしなしよ at 15:10