2010年04月02日
うつ々とした感情から抜け出すことができないことをうつ
環境の変化が多い春や秋。そんな季節の変わり目になると、学校や会社に行くのが嫌になってしまったり、何となく憂うつな気分に襲われたりすることがありませんか? そして、そんな自分が嫌になってみたりして…。
そんな状態が長く続くなら、「うつ」?と思ってもいいと思います。芸能人でも多く見かけます。うつ患者だったことを公にした人で有名な人は、木の実ナナさん、高島忠男さん、竹脇無我さん、音無美紀子さんなどが挙げられます。
では、その「うつ状態」とはどういったものを指すのでしょう? 端的に言えば、感情面では憂うつ状態のまま、また、何ごとにも意欲が沸かない無気力状態、と言うことを指します。
最近では小学生くらいの子どもであってもうつ病が増えていると言われています。まだにストレス社会の表れと言えますよね。
「誰でも罹る病気」や「うつは心の風邪だから」などと言ういかにも軽い言われ方をされるうつ病ですが、そんな簡単なものではありません。うつは立派な脳の病気なので、きちんとした医師による処方が大切なのです。
意欲が沸かずに体調が悪化し、ぼんやりとした感じになるために『怠けている』『やる気がないだけ』『甘えている』といった印象を自他ともに受けやすいのが,うつ病の現実です。
うつ病の世界に陥ってしまった人の理由は様々なので、当然、治療法も人それぞれです。「知人はこれで治ったから、こうすればいい!」などと当てはめるのは、非常に危険なことなのです。
うつ状態から反転、楽しさが止まらない躁状態になる人もいます。そうなると本人も周囲もうつは治ったのだ、と勘違いしやすいと思います。しかし、その反動でうつになってしまった時こそ、一番危険な状況になったと思っていいでしょう。
それでは、どんなタイプがうつ病にかかりやすいのでしょうか? 遺伝でしょうか? 一般的に言われるタイプとしては「まじめな完璧主義者で、常に一生懸命な人」がなりやすいと言われています。
もし、うつになってしまったらまず何をすべきでしょう? それは、うつになってしまった原因の究明をすることではなく、意欲のない今の自分でもやれることを探すことが優先されます。
うつを呼び込みやすいストレス社会において、カウンセラーに罹るのは決して特異なことではないと言えます。現にアメリカでは、弁護士だけでなく、専門のカウンセラーが一家についていることも多いのです。
もし、意欲が沸かず、気持ちも体調もすぐれない状態が2週間以上続くようであれば、すぐにでもうつを扱う病院やカウンセリングに罹ることをお勧めします。また、薬も処方されたら自己判断で量を増減するのではなく、きちんとかかりつけのドクターと相談して治療を進めていきましょうね。