2010年03月04日

たとえば料理をするときに水を使いますよね


私達が生きていくで欠かせない物質と言えば、なにより生命の基本・水だと思います。食事、お風呂にトイレ、生きる上での行動全てに関係しています。

人間として当たり前と言われる生活をする上で、最低でも1日5リットルの水が絶対量だと言われています。しかし、これはあくまでも本当に最低限の量なので、生活水準が上がれば、使う水量も増えてきます。

遠く遠く古代文明の話、チグリス・ユーフラテス文明、黄河文明、インダス文明など、すべて水辺で栄えました。

文化水準が上がればそれだけ水を使用する量は増えます。洗面、洗濯、トイレ、掃除…そして料理など、生活全てに水は使われます。



そして目に見えるこれらの消費される水の後ろでは、さらに水が使われていることを考えたことがあるでしょうか。目の前にある水の後ろに、莫大な水が存在するのです。

たとえばあなたが注文した1つのハンバーガー。これを食べるまでにどれだけの水が必要になったでしょうか? パンを作るのにも水は必要です、さらにパンの元、小麦を育てるのに水が要ります。さらに中のミート部分と……など追っていくと、裏には1000キロリットルもの水が隠されているのです。

日本は地形が急峻だという問題もあって、降水量は多くとも、水に豊かであるとは言えません。東西に長いという独特の形から起こる、各地の洪水と給水制限に苦しむことも多いからです。

日本では、急峻な河から流れ出してしまう水を利用するために、河の側に水田を作ったり、ダムを造ることで水をせき止める技術を開発してきました。



また日本の地下水は染み入ってから出てくるまでの期間も短く、鉱物から溶け出すミネラル分も少なく、ミネラル硬度の高いヨーロッパ大陸と異なり、軟水が多いことが知られます。

当たり前のように蛇口から流れ出る水。浄水を経て流れ出る水がカルキ臭い場合、それだけ水源が汚染されていることが分かります。浄水処理の際に、雑菌を死滅させるため塩素を投入するからです。

その塩素が有機物質と化学反応を起こした時に、トリハロメタンという物質を発生させることが分かっています。この物質が多すぎると、人間の体内で様々な悪影響を引き起こします。たとえば、中枢機能低下や発がん性、痴呆やイライラ、肝臓・腎臓障害などが知られています。また、この他にも工場の排水であったり農薬であったり、水道水にも有害物質がわずかに含まれているのです。

生きていくのになによりも必要な水。だからこそ、その裏側まで考えなくてはいけないことがあることがわかりますよね。過剰な消毒をしなくて済むよう細菌が増えないような水源を保ち、そしてなにより節水すること、これらを守っていきたいものです。
















Posted by 山なしなしよ at 17:24