2010年03月02日

ご存知でしょか?猫などのトキソプラズマは心配する事はない


その辺に存在する原虫で猫とか犬、鳥などに寄生するトキソプラズマ症と呼ばれる感染症を知っていますか?このトキソプラズマは世界中に存在していますが、普通ではそんなに心配の要らないものなのです。

この寄生虫は猫の腸の内皮細胞にだけ卵であるオーシスト(接合子嚢)を産み付けます。しかしどの動物の組織内でも成長を遂げる事が出来ます。

その卵は猫の糞に混じって排泄されて土の中でなんと最長18カ月間も生き続けます。トキソプラズマの入った土に触った手や食べ物に卵が付着したりして感染する場合もあります。

殆どはトキソプラズマに感染しても何ら症状が無いので至って問題は無いのですが、免疫の弱っている人や胎児が感染すると非常に重い症状になってしまいます。



妊娠中に猫は触れないの??なんて大袈裟に思うかも知れませんが実はそんな事は無く、殆どの人は既に感染していてもう体内に抗体を持っているので大丈夫なのです。

あまり心配する必要の無いトキソプラズマなんですが妊娠の初期に初めて感染してしまうと、胎盤から胎児にも感染してしまい、脳や目に障害がある「トキソプラズマ症候群」となってしまいます。また流産や早産の原因にもなります。

今まで猫や犬との接触が少なかった人がが妊娠してから猫を飼い出すとか言うのはかなりリスクが高いので避けるべきでしょう。抗体を持っていない可能性が高いからです。

特に生後半年程度の子猫はトキソプラズマが便に出るので、妊娠中は子猫との接触は避けた方が良いでしょう。不安な妊婦さんは産婦人科で血液検査される事をお勧めします。



万が一妊娠初期に感染してしまった!と言う場合でも影響の出る確率はとても低いのだそうです。しかし、やはり犬や猫に口移しで食べ物をあげたりするのは良くないですね。

トキソプラズマ症の感染予防の対策としては、「生肉は加熱してから食べる事」「ペットの居ない人が妊娠してからペットを飼い出さない(特に猫)」。

今、ご自宅に猫ちゃんがいる家庭なら「ペットの排泄物はすぐに処理をする」「その後手洗いはマメに」「ペットには口移しで食べ物をあげない」と言う事ですよね。猫ちゃんを飼ってるお宅はこのトキソプラズマの存在を認識しておくべきでしょう。

ずっと猫を飼っている人はトキソプラズマへの感染の心配は無用なんですけれど、自宅に妊娠初期の知人が来るような場合は注意が必要と言えますよね。
















Posted by 山なしなしよ at 11:00