2010年01月03日

一度も葬式に出席したことがない、と言う人は?


未だかつて葬式に出席したことがない、と言う人は少ないのではないでしょうか。年を取っていくと、身近に感じるものです。

人生とは死に向かっての歩みである、と言ってもいいでしょう。自分にとって身近な人が亡くなった後の初めての葬式は、それ相当に慌てるものです。

自分が産まれ育った地方と、住んでいる土地の葬式のしきたりの違いに、戸惑った経験もあるのではないでしょうか。

1984年の公開された「お葬式」のシーンから、『そうそう!』『うちもこんな感じだったなぁ』『こんなことないでしょ〜?』などの、共感や驚きの感想を持ちませんでしたか?



東京都の調査によると、葬式の宗教と宗派が仏教である人は70%、無宗派が24%、しかし実際の生活での信仰宗教では、無宗派が60%、仏教は33%という、大変興味深い結果があります

よく日本は八百万の神がいて、無宗教であると言われます。そのために葬儀の際に、各地で葬式の形や習慣が違うのは当然かもしれません。

そのようにいろいろな種類の慣習があるためか、葬式を行う側でも出向く側でも、その作法に自信を持っているという人は少ないのではないでしょうか。

葬式でのお焼香や献花は、その宗教が仏教であるか、神式か、キリスト教式、無宗教形式などによって方法が異なり、その上、仏教では宗派によって、その方法は違っているようです。



しかし、会葬者の人数や場所などの変化によって、お焼香の回数が異なることもあります。つまりこの点からも、日本が宗教儀式に対して甘いことが分かりますよね。要は、心が込めているかどうか、ということが重要なのでしょう。

とはいえ、伝統的なしきたりの多いものが冠婚葬祭。特に死に対して荘厳であるべき葬式では、突飛な言動をして目立つことはしたくないものですね。

そして、そのような意識につけ込んだ葬式トラブルが近年増えていることは憂うべきこと。思った以上に高額な戒名代、知らぬ間についていたオプション費用や、互助会加入者においては、その解約についてのトラブルなど、葬式に関する問題発生は多いようです。

生きている中で、そう頻繁に出向くことのない葬式ですが、自分がその渦中に入った時に慌てふためくことのないように、日頃から葬儀についての知識を蓄え、全てを葬儀屋任せの葬式にすることのないように、しっかりコンタクトを取って葬儀を執り行いたいものですよね。
















Posted by 山なしなしよ at 09:42