2009年12月02日

チキンラーメンが国内で人気を博したその裏で、・・・


インスタントラーメンを発明したのは現・日清食品の安藤百福、と思っている人も多いはず。しかし、彼が発明した前にも、こっそり販売した会社があったのです。今から53年前のことです。

チキンラーメンは商業的に成功を収めましたが、その前にインスタントラーメンを売っていたのは松田産業という会社です。今では「おやつカンパニー」としてベビースターラーメンが有名な会社なのです。

松田産業(現・おやつカンパニー)が、調理前の麺の美味しさに気づき、お菓子として商品開発をはじめたことから、人気のベビースターラーメンが生まれました。

お菓子だけでなく、今やラーメンは世界に代表する日本料理と言ってもいいでしょう。本場中国でも、今では日本のラーメン店が開店するなど、国民食の域を出ています。



そして現在ではインスタントラーメンといっても、ラーメン専門店並みにこだわりのあるものが増えてきました。

インスタントラーメンが現在のように普及したのは、チキンラーメンが商業的成功してこそです。しかし、チキンラーメンは社運をかけた発明でなく、安藤百福氏個人の熱意によって生み出されたものなのです。

インスタントラーメンの、湯をかけるだけ、煮るだけのシンプルな調理法は、世界中で生産、消費されています。

チキンラーメンの海外進出を目指したアメリカ視察の際、チキンラーメン生みの親である安藤は、アメリカ人バイヤーのチキンラーメンの食べ方に多いに刺激を受けました。



それは、チキンラーメンを折って、どんぶり代わりの紙コップの中に入れフォークで食べるというものでした。この、日本人には考えつかないこの食べ方が安藤氏を刺激し「カップヌードル」は誕生しました。

このインスタントラーメンの急激な普及から、日本人以外の人にとってラーメンとは、このインスタントラーメンをさすことが多いそうです。お隣韓国では、飲食店ですらインスタントラーメンの料理が出てくるのです。

以上のことから分かるように、チキンラーメンの誕生から始まったインスタントラーメン普及は、世界の食生活へ大きな影響を与えたと言えるでしょう。

今やインスタントラーメンは日本の各地の味だけでなく、タイのトムヤムクンやベトナムのフォー麺など、世界の味を楽しめるようになりました。世界の麺文化を変えた日本のインスタントラーメンを楽しんでいきたいですね。
















Posted by 山なしなしよ at 13:48