2009年11月02日
知ってますか?猫などに寄生虫でトキソプラズマ症
猫や犬、鳥、あらゆる動物に寄生する原虫でトキソプラズマ症と言うのをご存知でしょうか?トキソプラズマはあらゆるところに存在する訳ですが、通常心配する必要はありません。
トキソプラズマ原虫はさまざまな動物の組織で成長出来るのですが、卵であるオーシスト(接合子嚢)を産み付けるのは何故か猫の腸内細胞だけなのだそうです。
猫の中の卵なのですが、それは猫の糞に混じって排泄されるうえに、土の中ではなんと最長18ヶ月も生存しています。トキソプラズマの入った土を触った手で口に触ったり、卵が付着した野菜を食べる事などで感染する場合もあります。
殆どはトキソプラズマに感染しても何ら症状が無いので至って問題は無いのですが、免疫の弱っている人や胎児が感染すると非常に重い症状になってしまいます。
ですし、妊娠中の猫との接触は注意した方がいいと言われていたりしますが、殆どは既に感染し、抗体を持っている事が多く心配する必要はそんなに無いそうです。
心配無いですよと書いたトキソプラズマですが、妊娠初期に初めて感染すると、厄介な事に胎盤から胎児にも感染してしまい、脳や目に障害のある「トキソプラズマ症候群」となってしまいます。また早産や流産の原因にもなるのです。
抗体を持っていないのでは無いか?と思われる妊婦さんは、新たに猫を飼い始めたりするのは避けたほうが安全であるとは言えますよね。トキソプラズマ抗体を持っていない可能性もある訳ですし。
トキソプラズマの卵が便から出やすいと言われている生後半年未満の子猫との接触は避けた方が良いでしょう。感染したか不安な妊婦さんは病院での検査をした方がいいです。
トキソプラズマに妊娠初期に感染したとしても影響の出る確率はとても低いそうです。とは言ってもペットの猫や犬に口移しで食べ物をあげたりする過剰な接触は避けた方がいいです。
感染予防としては「生肉は加熱してから食べる事」「ペットの居ない人が妊娠してから飼い出さない(特に猫」などとても簡単です。
「ペットの排泄物はすぐに処理」「よく手洗いする」「ペットに食べ物を口移しであげない」とかもあります。猫を飼ってる人はこういう病気が存在してるのを知っておかないとダメですよねぇ。
妊娠前から猫を飼ってる人はトキソプラズマを心配する必要は無いですけれど、自宅に招いた妊娠初期の友人に感染させてしまった!と言う事の無いようにしたいものです。