2009年10月23日
そのプログラムがウィルスではないと、言い切れますか?
今回はウィルス対策の話です。PCに慣れた人であればごくごく馴染みの「タスクマネージャ」ウインドウ。その中に、ある日見慣れない実行ソフトがあったとしたら?
そのプログラム、よく調べてみたほうがいいですよ。ウィルスかもしれませんから。
ただのウィルスならまだいいんですが、この世には「駆除不能、活動停止不能」のウィルスがあるんですよね。
そのウィルスは、ぼくが気づくまでの一ヶ月間、PCの中で元気に活動し続けていました。
「○○.exeを終了しています。強制終了するときは終了ボタンを押してください」というメッセージが終了時に出るようになってから一ヶ月。そいつの存在に気づいたんです。
どういうわけか一ヶ月たったある日に、ウィルス対策ソフトが突然そいつを発見したんです。なぜ一ヶ月もの間ウィルスと気づかなかったのか、今でも謎ですが……
彼の名は「HIROFU.A」、通称ひろふみくん。命名はぼくです。なんとなく似合ってる気がしたんです、ひろふみくん・ザ・ウィルス。
ひろふみくんがまた困ったことに、どこの公式ウィルス情報サイトに行っても対処法が載ってないんですよね。当時は原因となるファイルさえも不明でした。
しかし、ここで焦るようなぼくではありません。というか、何となく焦るタイミングを逃してしまったというか、「ここまで来たら今さら慌てたって一緒」と、そのまま放置しておいたのです。
ある秋の晴れた日まで、ひろふみくんとの関係は続きました。そして突然、彼はいなくなったのです。何かの予兆とか前触れとかいったものは一切ありませんでした。
ウィルスに感染した場合によくありがちなフリーズの頻度の増加やネットの重さは、ひろふみくんに関しては一切ありませんでした。ぼくに何の影響も与えぬまま、ひろふみくんは消えていきました。
ひろふみくんは何をしにぼくの所に来たのでしょう? あの物静かなウィルスがぼくのところに来たのは、ひょっとして寂しかったからなのでしょうか?