2009年10月04日

主な取引先が中国だったので少しだけ縁があります


中国ってあまりいい印象が無い事が多いですよね。私は以前繊維メーカーで貿易業務をしていたので、取引先であった中国とは少しだけ縁があります。

中国との貿易でやりにくいなと思ったのは、たくさんの省に分かれている中国の貿易のルールがその省ごとに微妙に違うのです!

大半の取引が中国の広東省だったのですが、その中の香港は返還後も外国扱いされていて、「特別区域」と区別されているのです。なんか不思議でしたね。

海外での取引では言語が一番のネックですが、その中でも中国という場所では英語だけではなく中国語は話せないと取引が進みません。



そういった言葉の壁を乗り越えるため、勤務していた会社では中国語、英語。日本語の三ヶ国語を喋れる中国人を雇用し、取引に支障の無いようにしておりました。

日本企業で働く中国人は勤勉で日本の商売の進め方に理解を示すのですが、取引先の中国人は本当に「金、金、金!」って感じでしたねぇ。

原油が世界的に値上がり、輸出する繊維をどうしても値上げしないと赤字になってしまうと連絡すると「それじゃ取引は停止だ!」と平気で切って来るのです。

こちらがいろいろと親身になり、苦労して来た事も全て分かっているハズなのに、こうもあっさり切ってしまう中国人には本当に驚きました。



それが商売って言うものなのかな、とも思いました。日本人同士だとどこかで「今までのよしみがあって切れない」とか取引先にも配慮する場面が多いですよね。

中国の担当をしていた営業マンなんかは「中国人を信用してたらダメだ!向こうは自分の都合ばかり押し付けて来る!」とよく愚痴をこぼしてましたね。

会社に内勤していた中国人はそれを聞いて複雑な気分だろうな〜、せめて聞こえないトコで言ってあげてよー!と思っていました。

中国と言う国は確かに商売などいろんな面で「ずるいな〜」と感じる事も多いです。でも裏を返せば「したたかで抜け目が無い」とも取れますよね。日本も少し見習うべきでしょうかね?
















Posted by 山なしなしよ at 08:37