2009年09月11日
自由と反抗をアピールする手段として履かれたジーンズ
洋服のファッションはその時代その時代の政治経済の動きを反映していることが多いので、ファッションの歴史を調べるに当って歴史的事項を同時に調べると面白いものです。
それでは具体的に60年代後半から70年代を考えてみると、学生運動やヒッピーの活動が著しかったこの頃、以前は作業服とされていたジーンズがファッション・アイテムとしてもてはやされました。
ファッション化されたベルボトム・ジーンズは当時の象徴ですが、ジーンズが始めに着用されたわけは既存社会への反抗をアピールするためでした。
値の張るデザイナー・ブランドがファッションの中心になり若者に人気を集めたのは、バブル経済で趣味や娯楽に費やすお金ができた80年代でした。
バブル経済の発展に伴い女性の社会進出もかなり進み、女性の通勤着もさらに美しさをアピールできるものをということでファッションの先端に躍り出たのがボディコン・スーツでした。
このボディコンが当時のディスコ・ブームと相まって、ディスコに通うファッションと考えられるようになったのは、通勤着として着用されるようになった後のことです。
一刻一秒変化する社会状況に伴いファッションもめまぐるしく入れ替わる中で、この動きを追って新しい物を身につけることがオシャレだと思う人が多いのではないでしょうか。
ファッションはその季節ごとにスタイルや色が変化し、少し遅れるとかなり古臭い印象を与えるため、まだ着られる服も処分して新しい服を購入するといいます。
ショーウィンドーのマネキンが着ているように洋服を着るのでは何も面白みがなく、自分のファッションは自分で作るところに意義があるのです。
昨年または一昨年購入した服も自分のアイデア次第では粋に活用できるものであり、小物など低額のものをアクセントに取り入れるだけで自分だけのオリジナル・ファッションが出来上がります。
従って洋服を選ぶにもどれが流行ファッションかと選ぶのではなく、どれが自分に似合うかという観点で選ぶことで愛着を持って長く着るようにしましょう。
ファッションは周期的に同じものが流行すると言うので、自分の気に入った年代の服と現代のスタイルを組み合わせることによって斬新なスタイルを生み出すこともできます。