2009年09月09日
デイサービスを受けるようなお年寄りが近所にいたかしらと
デイサービスの車は見るとすぐに分かるので、それが家の近くを走るようになったのに、すぐに気がつきました。
そのお宅は核家族で、デイサービスを受けるようなお年寄りはいなかったと思っていたのですが、送迎用のデイサービスの車を待っていたのは、最近まで町会の役員をバリバリこなしていた、その家のご主人でした。
その方の年齢は40代の後半から50代くらいだと思いますが、脳梗塞で倒れてしまって、右半身が思うように動かなくなってしまったらしいのです。昼間は家に1人きりなので、その時間はデイサービスを利用することにしたのだそうです。
ところで巷で耳にするデイサービス。名前だけは知っているもののデイサービスのことを、よく知らない人も多いのではないでしょうか。
痴呆症や何らかの理由で障害を負ってしまった人を、介護施設まで連れて行き、入浴をさせたり食事を提供したり、時には楽しく余暇活動を行います。
家族が介護を全て背負い込むと負担が大きいので、その一部を手助けしてくれるのがデイサービスなのです。
痴呆症の人は1人で放っておくことができない場合があります。でも毎日ずっと介護をしていたらヘトヘトになってしまいますよね。デイサービスを定期的に利用することで、家族の負担をかなり減らすことができ、精神的にも肉体的にも楽になれるのです。
私の母はすでに亡くなっていますが、脳梗塞で倒れた後、右半身が不自由になりました。デイサービスを受けたことは一度もなかったのですが、ヘルパーさんに家を訪問してもらって、入浴の介助をしてもらっていました。
ただ母の場合、誰かに車に乗せてもらわないと買い物へ行くこともできなかったんですよね。自然と家にいることが多くなって、テレビばかり見る生活を送っていました。デイサービスを利用して少しでも外へ出た方が良かったのではと思います。
年齢が90を越えて痴呆症状の出ているおばあちゃんを、両親の代わりに介護していた友人がいます。
デイサービスが大好きだったおばあちゃんはお泊りのショートステイは大嫌い。その時になると「デイサービスに行きたい」と言って一瞬痴呆が消えたかのように会話するおばあちゃんのことを、彼女は笑いながら話していました。
本人の気持ちも大事ですが、介護する側が倒れてしまってはどうしようもありません。時には心を鬼にしてデイサービスなどの利用をするべきだと思います。