山と川と空の日記

古くから存在し、今もよくある詐欺に寸借詐欺があります。寸借詐欺とはお金を借りるふりをしてだまし取る詐欺のことをいいます。一件あたりの被害額は千円から数千円と少額な場合が多く、気が弱い人や親切な人ほど被害に遭いやすい手口です。寸借詐欺は人の善意につけこんだ悪質な犯罪だといえます。
被害に遭っても被害額が小さいために警察に通報する人が少なく、そのため犯人は常習犯になりがちです。寸借詐欺の犯人の犯行を全て合わせると、莫大な金額になると言われています。
寸借詐欺にはさまざまな手口がありますが、現代多い手口として駅や繁華街などの人が多い場所で「財布を落とした」「スリにお金を取られた」など相手に同情を求める話術で通行人に助けを求めます。「必ず返す」と言いながら、それっきり行方すら分からなくなるのが典型的です。
海外の観光地で日本人が被害に遭うケースも増えています。海外で日本人を狙った寸借詐欺は特に計画的で、大金を騙し取られるケースもしばしば見られます。海外旅行をする際には、十分に詐欺に注意をすることが大切です。
寸借詐欺の被害に遭わないためには、お金を貸す前に相手のことをよく調べ、決して多額を貸さないことです。また街で見知らぬ人に声をかけられたら、お金を貸す前に相手の特徴を覚えておき、身分が証明できるもので相手の身元を確認してから貸すようにします。
犯罪者に譲は禁物です。寸借詐欺だとわかったらすぐに警察へ通報することが犯人逮捕への近道です。