2009年05月07日

詐欺と還付金詐欺について

ここ数年、目立って増えている詐欺が還付金詐欺です。これは振り込め詐欺の1つで、還付金が支払われると偽りの電話をし、ATM操作をさせて大金をだまし取るというものです。2007年後半頃から急激に被害が増え始めました。
具体的な手口は、まず税務署や社会保険事務所、自治体など公的機関の職員を装って電話をかけます。税金や年金などの還付があるため携帯電話を持って金融機関のATMへ行くように誘導します。そして「指示通りにATM操作をしてください」と言い、振込金額や振り込み口座を「暗証番号」と思わせて入力させ、気付かぬうちに被害者の口座から犯行グループの口座へ振り込みをさせるのです。
それまでの振り込み詐欺と異なり、一見得をすると思わせて油断させる巧みな手口で、女性の高齢者を中心に被害者が出ています。
公的機関による還付金の連絡は書面によって案内され、電話で案内されることはありません。「還付金」を案内する電話があったら、電話を切った後に自分でその機関に掛け直し、事実を確認するようにします。
家族や身近な高齢者には還付金詐欺の存在を十分に伝え、不審な電話があった時の対応をしっかり伝えておくことが大切です。
普段からATMの一日当たりの利用限度額を低く設定しておくと、万が一の時にも被害を最小限に抑えることができます。
還付金詐欺の増加を受けて、警察や金融機関でも携帯電話で話ながらATMを操作している人に対して声かけをするなどの防犯対策が行われています。



Posted by 山なしなしよ at 21:49