2009年05月02日

振り込め詐欺と警視庁について

振り込め詐欺の被害をなくすためには、犯行グループの検挙率を上げることが最も効果的です。検挙率が上がって犯罪が厳罰化されれば、振り込め詐欺は割に合わない仕事となり、詐欺を働く人間が減ると考えられるのです。
社会問題となっている振り込め詐欺に対して、警視庁ではさまざまな対策を行っています。
振り込め詐欺の被害の多くはATMの振り込みよって起こります。そこで対策の一つとして、ATM周辺で不審者に対する警戒をし、ATMを利用するお年寄りや、携帯電話を掛けながら振り込み操作をしている人に対する声かけを行っています。これにより振り込みを行う直前に本人が詐欺であることに気がつき、被害を防いだ例もあります。
また地域の安全を守る交番では、警察官が直接お年寄りの家庭を訪問して振り込め詐欺への注意を呼び掛けています。テレビや新聞など情報源と関わらないお年寄りにも、振り込め詐欺の存在を伝えています。
普段は振り込め詐欺に騙されないつもりでいても、実際に自分が詐欺に会うと判断力を失い、つい騙されてしまったというお年寄りが多くいます。そこで警視庁では「振り込め詐欺撃退カード」を作成し、電話をしながらでも目に入る電話口の近くなどに貼ることを推奨しています。
他にも犯行グループのアジトに関する情報収集や、振り込め詐欺を助長する犯罪の取り締まり強化、振り込め詐欺防止月間やキャンペーンなどを定期的に行い、組織全体で振り込め詐欺の被害防止に取り組んでいます。



Posted by 山なしなしよ at 12:44