2011年11月05日
色々な人に詳しい事情をあまり話したくなかったんでしょうね
あちこちで見かけるデイサービスの車。近頃、その車が家の近所に停まるようになったのです。
デイサービスを受ける必要のある人は、うちの近所には確かいなかったはずと思い込んでいたので、娘の同級生のお父さんがデイサービスの車に乗り込むのを見かけた時は、とても驚きました。
色々な人に詳しい事情をあまり話したくなかったんでしょうね。人づてに聞いた話では、その人は脳梗塞を起こして右半身がマヒしてしまったそうなのです。それで家族のいない昼間、デイサービスを利用しているのだそうです。
ところでデイサービスについて詳しいことを知っていますか?簡単に言うと、デイサービスは通いの介護施設です。
デイサービスで主に受けられるのは入浴や食事の介助。そして時には余暇活動も行います。そういうことが1人でできない障害者や痴呆症の人のためにサービスが提供されるのです。
家族が介護を全て背負い込むと負担が大きいので、その一部を手助けしてくれるのがデイサービスなのです。
食事は自分で取れるけれども、身体が不自由だと1人でお風呂に入ることはできません。体格の良い男性を支えながら入浴させるのは想像以上に大変です。デイサービスで入浴だけでもお願いすれば、介護する人は気が楽になると思います。
人に助けてもらうのは嫌だと、右半身が不自由なくせにデイサービスや訪問介護を拒否していた私の母は、入浴の時に滑って転んだのがきっかけで訪問介護を受け入れるようになりました。初めは虚勢を張っていた母ですが、随分楽になったようです。
ただ誰かに介助してもらわないと外出ができない人は、家の中にこもっていることが多いでしょうから、訪問介護ではなくデイサービスを大いに利用して、外出する機会を作ってあげた方がいいのではと思います。
痴呆症のおばあちゃんを、両親の代わりに昼間介護していた人を知っています。
時には楽をしたいと思って、デイサービスやショートステイを利用していたそうですが、このおばあちゃんはデイサービスは喜んで行くのにショートステイは大嫌い。その時になると一瞬痴呆症が治ると言って、彼女はおもしろがっていました。
介護をする側が疲れてしまっては心中などの最悪のパターンを招きかねません。本人が嫌がってもデイサービスなどの利用は必要なのです。