2011年10月29日
カミングアウトした人で知られているのは、高島忠男さんなど
季節の変わり目…環境の変化から学校や会社に行くのが嫌になってしまったり、ずっと一日憂うつな気分でふさぎ込んだり、ということがありませんか? そしてそんな気分の自分をただただ責めてみたり…。
そんな状態が長く続いた人は「うつ」を疑ってみるべきでしょう。この状態に陥る人は、芸能界でも多く見かけます。木の実ナナさん、高島忠男さん、竹脇無我さん、音無美紀子さんなどがカミングアウトしたことはよく知られていますよね。
そもそも「うつ状態」とは一体何なのでしょうか? 一言で言うならば、憂うつ感から脱せない感情で、その上何にも意欲が沸かない、という状態のことを指しています。
また最近では、不登校の小学生の中にはうつ病を抱えている、という事実もあり、現代のストレス社会が深刻な状況であることを表しています。
「誰にでも罹りやすい」と言われ、「心の風邪だ」なんていかにも簡単に治りそうな言い方をされるうつ病。実はそんな簡単なものじゃなく、立派な脳の病気なのです。ですから、気力などではなく、きちんとした治療が大切なのです
しかし、意欲が沸かずダラリとした感じから『やる気になれば大丈夫』『怠けているだけ』『甘えている』などの誤解が多いのが、このうつ病の現実なのです。
うつ病の世界にハマってしまう人の理由はさまざまなので、治療法も人それぞれ。「知人はこれで治ったから、こうすればいい!」などと他の人に薬や治療法を当てはめるのは、非常に危険なことなのです。
また、うつ状態から一転躁状態になり、常に覚醒した楽しい気持ちで、自分はうつの世界から帰還したのだ!と思い込む人もいます。しかし、その反動でうつに戻ってしまった時、本当の危険な状態が待っていると言えるのです。
では一体、どのようなタイプの人がうつ病になりやすいのでしょうか? 家系でしょうか? 一般的に言われていることは、「まじめで融通がきかず完璧でいたい、常に一生懸命な人」であると言われていますよね。
もし、うつになってしまったらどうしたら良いでしょう。何故その状態になったかと言う原因究明をしていくことよりも、今、やれることをしていく、ということが優先されます。
ストレスの多い現代社会において、うつに陥るのは仕方のないことなのですから、カウンセリングに行くことは決しておかしいこととは言えません。アメリカでは、一家に一人、弁護士と同様に、カウンセラーがついていることが当たり前なのですよ。
もしもあなたが何の意欲も沸かず、気持ちも体調も上向きになれない状態が2週間以上続いているのなら、うつを疑ってみてください。そしてすぐにでも、うつを扱う病院やカウンセリングを受けることをお勧めします。また、薬が処方されたら、自己判断で勝手にその量を増減したりストップさせることなく、きちんとドクターと相談し、気長にうつ退治をしましょうね!