2009年04月10日
器質性便秘とは
便秘を大きく分けると、器質性便秘と機能性便秘に分類することができます。
機能性便秘は、食生活や生活習慣の見直し、適度な運動、ストレス解消などを行うことで改善することができるものです。
しかし、器質性便秘の場合には腸自体に解剖学的な異常があったり、腸にがんなどの病気があることによって起こるものなので、生活の見直しということだけでは改善することができないものです。
器質性便秘の先天的なものとしては、巨大性結腸やS状結腸過長症などがあります。
後天的なものには、大腸憩室や直腸がん、結腸がん、クローン病などがあり、腸に腫瘍や炎症などが起こり、狭窄することで便の通りがスムーズに行なわれなくなります。
後天的な器質性便秘では、腹痛や吐き気、下血といった症状が便秘と同時に起こることが多いので、思い当たる症状がある場合には早めに検査を受けるようにしましょう。
また、虫垂炎や帝王切開などの腹部の手術の後に腸の癒着や炎症が起こっている場合にも器質性の便秘になることがあります。
今までに感じた事のないような痛みがあったり、便に血液や粘液が付着していたり、便の形が細長かったり、平たかったりするときには早めに病院を受診しましょう。
Posted by 山なしなしよ at 10:08