2011年05月22日

一回も葬式に出席したことがない、と言う人はなかなかいない


これまでお葬式とは無縁な生活を送ってきた、と言う人はあまりいないのではないでしょうか。齢を重ねれば、少しずつ身近になっていきます。

生きている道の最終ゴールは死である、ということは誰もが知っていることです。いざ、自分の身近な人の死によって葬式が目前に迫ると少し慌てます。

また地方出身者にとって、自分の先祖の葬式と、都会で行われているものと比べてみると、その違いの大きさに、大いに驚くこともあったのではないでしょうか。

1984年公開の映画「お葬式」を観て、『あるある!』『そうだった!』『え?こんなことある?』というような、共感と驚愕の感想を持った人はいませんか?



東京都による実態調査において、葬式の宗教と宗派が仏教であると回答した人は70%、無宗派は24%、一方、実際の生活での信仰宗教では、無宗派が60%、仏教は33%と、数値が逆転したという興味深い結果が出ています

無宗教国家で八百万の神とともに生きてきた日本において、葬式の形が各地で異なるのは当然のことでしょう。

いろいろなしきたりがあるせいか、葬式を行う側でも出向く側でも、その作法に自信を持っている人は少ないのではないでしょうか。

葬式の宗教が仏教、神式、キリスト教式、はたまた無宗教形式によって、お焼香や献花の方法も異なり、さらに仏教においては宗派によっても、その方法と言うのは変わってくるようです。



とはいえ、お焼香の回数は、会葬者の人数や場所などの都合によって変わっていくこともあり、その点から考えても、日本が宗教儀式に対して強いこだわりがあるわけではない、ことが分かります。要は、心がこもっているか、ということなのでしょう。

とはいえ、冠婚葬祭とは伝統的なしきたりを重んじる場面が多いもの。特に、葬式の場面では、死に対して厳粛な感じもあり、おかしな行動はできないものです。

しかし、その弱みに付け込んで葬式トラブルが起きることも多いのです。法外な葬儀費用を請求されたり、聞いていた費用とは別途の費用を上乗せされていたり、また、互助会への加入したときの解約トラブルも多く報告されているようです。

自分の人生の中で、そう頻繁に接することのない葬式ですが、関わった時に慌てることのないよう日頃から葬儀についての知識を求め、いざそうなった時には業者との綿密な話し合いと確認作業を怠ることなく、納得できる葬儀をしたいものです。
















Posted by 山なしなしよ at 08:23