2011年05月18日
自分の生活リズムでいいし、親に束縛されることもない
一人暮らしって私、したことないんです。結婚して、生まれ育った実家を初めて出ました。それまではずっと親元で暮らしてました。
若い頃は、一人暮らししている女友達がうらやましかったんです。だって、自分のペースで生活できるし、縛る物が何もなくて、すごく自由で。それに、やけに大人っぽく見えたんですよね。
お金のやりくりとか家事とか、女の子にとっては結婚前の主婦修業にもなる。友人は「一人暮らしだとまた違うんじゃない?どんどん手抜いてズボラになっちゃうよ」なんて言ってたけど。
昔から、好きになる男の子はなぜか一人暮らしでした。考えてみれば、私自身がそんな環境に憧れていたから、それとやっぱり、一人で暮らしてる男の子に自由さと頼もしさを感じたからなんでしょうね。
実家では何一つ親を手伝わなかった私が、一人暮らしの彼の部屋では、掃除、洗濯、炊事も嬉々としてこなし、まるで奥さん気取り。半同棲みたいな感じも楽しかった。おかげで、将来結婚してからも家事に戸惑いをおぼえたことはなかったんですけどね。
一人暮らししてる男の子って、どこか頼りがいがあるというか、たくましく感じます。親元にいる男の子は、母親が何でも世話焼いちゃうから自分でしようって思わないんですよね。一人で生活してると、だいたいのことは必要に迫られて自分でできるようになっちゃうみたい。
一人暮らしって、若い時に一度してみるべきだと思う。自立して、自分で責任を持つ。自分がどこまでできるか試してみる。そんな経験をすると、大人になってからもっとしっかりすると思うんですよね。
でも、トシをとってから一人暮らしするのは嫌。今の日本には、一人で生活している老人って、本当に多いようですけど。
お年寄りの一人暮らしって、孤独で貧しいイメージしかもてないんです。独立した子どもたちとは疎遠になり、少ない年金で細々と食いつないで、一人寂しくトシをとっていく……。
それでも、私もいつか一人暮らしをしなくてはならないのかもしれません。もしかしたら、私が先に逝ってしまって主人が一人になってしまうこともあるんですよね。
老後に自立するために、蓄えを残しておくって、やっぱり大事ですよね。それと、いろいろ勉強しなければならないこともありそうです。
もっと広い視野で、お年寄りをサポートできる社会をつくっていかないと、私たちの老後にはきっと間に合わない。トシをとっても一人暮らしがエンジョイできる世の中にするために、私たちも今できることを考えないといけないですよね。