山と川と空の日記

あまり歓迎される話ではないですが、病気として最近良く知られるのがアトピーです。

現代になって人間が駆逐した病気は多くありますが、その一方で現代の生活主観などの様々な要因から発現した病気は年々増加していると言って良いでしょう。皮肉なものです。

そういった現代病として、体に現れるという部分から治療が特に望まれる点で有名なのがアトピーです。

湿疹や痒みという皮膚の異常がアトピー性皮膚炎の大きな特徴ですが、鼻や呼吸器の症状である花粉症や喘息と同じ種類の病気です。



「アトピー」とは、実はアレルギー疾患全般を指す医学用語です。しかしながら、日本では皮膚症状の出るもののみを「アトピー」と呼ぶのが一般的となっています。

アトピーは皮膚の疾患であり、患者は元々化粧負けしやすいなど肌の弱い人が多いという皮膚に関することに目が行きがちですが、実は眼病などの合併症も引き起こす可能性があります。特にかきむしりは損傷、細菌感染などの要因からさまざまな病気へと発展する危険性を秘めています。

根本的な治療が難しいのがアレルギー性疾患に共通して言えることで、もちろんアトピーもその例に違いません。

そのためか、民間療法の類いの宣伝はアトピーについては非常に多いものとなっています。もちろん効果は推して知るべしといったところです。



相性と言って良いのかは分かりませんが、人によってはある民間療法が効を奏してアトピーが治癒したという場合もないとは言えません。しかしながら、それは個人差を無視できない結果でもあります。

アトピー性皮膚炎の症状は痒みという自分にとっての症状以上に、外見に表れる湿疹について患者とその他の人との間に難しい距離を生むという問題を持つ病気です。

アトピー性皮膚炎の症状は子供社会においていじめなどの弊害を生み出す原因になるということは想像にかたくありませんが、大人でもそういった可能性は十二分にあります。仕事の能力をその外見要因でマイナス判断されることも、残念ながら今の社会では大いに考えられるのです。

そういった意味では、病気に優劣や順位をつけるという意味ではありませんが、アトピー性皮膚炎は難病と呼べるものです。