2011年03月10日
知ってますか?猫などのトキソプラズマと言うは世界中に存在
猫や犬、鳥類に寄生する原虫でトキソプラズマ症と呼ばれるのをご存知ですか?トキソプラズマは世界中にあるのですが通常は心配の要らないような事です。
この寄生虫はいろいろな動物の組織内で成長出来るのですが、卵と呼ばれるオーシスト(接合子嚢)を産み付けれるのはなんと猫の腸の内皮細胞だけなのだそうです。
産み付けられた卵は猫の糞に混じって排泄されて土の中ではなんと最長18ヶ月も生き続けるのです!トキソプラズマの入った土に触った手で口に触れたり、また食べ物に卵が付着したりして感染したりもします。
免疫が無い胎児や、病気で免疫が落ちている人などが感染した場合、重い症状となってしまいますが、大抵はトキソプラズマに感染しても何ら症状はありません。
ですので妊娠中の猫との接触は要注意なんて言われたりしますけれど、大抵は既に感染して抗体が出来ているので、大袈裟に心配する必要は無い訳です。
ただ妊娠初期にトキソプラズマに初めて感染すると、胎盤を通して胎児にも感染してしまい、脳や目に障害のある「トキソプラズマ症候群」になってしまいます。また流産や早産の原因にもなってしまいます。
目には見えないトキソプラズマ、抗体を持ってるか持ってないかなんて分からないものです。なので妊娠が分かってから猫を飼い出すとかそういう事は避けた方が無難ですよね。
猫の中でも特に生後半年程度の子猫と言うのは便からトキソプラズマの卵を排泄しているので、子猫との接触は特に注意が必要だと言えます。不安な妊婦さんは産科で検査される事をお勧めします。
実のところトキソプラズマはもし感染してしまったとしても影響の出る確率は非常に低いそうです。しかし、ペットの犬や猫などに口移しで食べ物をあげたりするような過剰な接触は止めたほうがいいでしょう。
出来るだけ感染したくは無いですよね。トキソプラズマ症に感染しないようにする予防としては「生肉は必ず加熱してから食べる」「ペットの居ない人が妊娠してからペットを飼い出さない(特に猫)」
それに「ペットに口移しで食べ物をあげない」「ペットの排泄物はすぐに処理」「よく手洗いする」と言う事でしょうか。猫を飼っているお宅ではこのような病気がある事を理解しておかないとダメですよね。
妊娠前から猫を飼ってる人はまずトキソプラズマを心配する必要はありません。しかしもし妊娠初期の友人が訪問に来るような場合は遠慮して貰うなどの配慮が必要ですものね。