2011年03月02日

一生、車椅子の生活になるだろうと言われていたのが・・・


母がリハビリを受けることにならなければ、私は理学療法士の仕事に興味を持たなかったと思います。

私の母は不幸にして脳梗塞になり、右半身が不自由になってしまいました。もう二度と歩けないと言われていたのですが、理学療法士のリハビリを受けたおかげで、足取りはゆっくりですが歩けるようになったのです。

テレビのドラマなどで、理学療法士が患者に歩行訓練をする姿を見かけたことがあると思います。

歩いたり手を使ったりなどの基本的な動作が、ケガや病気の後、また生まれつき身体的障害があるためにできない人たちがいます。理学療法士は彼らにリハビリを行うことで、基本的動作ができるようにするのです。



理学療法士の訓練の方法は様々。体操や運動を行わせることで運動機能を回復させたり、時には患部に電気で刺激を与えたり温めたりなどの、物理的手段を加えることもあります。

私の母も1ヶ月間入院しましたが、温泉地にあるリハビリテーションセンターは結構人気があるようです。理学療法士からリハビリを受けられて湯治もできるのが人気の秘訣でしょうか。

理学療法士になりたければ、それ専門の養成学校や大学で勉強をする必要があります。

手っ取り早く理学療法士になる方法はありません。地道に学校で勉強して国家試験を受ける資格を得て、合格すれば理学療法士になれるのです。



さて、テレビや映画での理学療法士の姿に憧れて、それになったはいいけれど、実際仕事を始めてみたら、結構大変だと感じる人は多いと思います。

理学療法士は力仕事です。患者を支えながら歩行訓練をしたりプールに入ったりします。患者は小さな子供ばかりではありません。どちらかといえば大人の方が多いです。彼らをいつでも支えられる力が必要なのです。

また理学療法士には忍耐力も必要です。なぜならリハビリは常にスムーズに行われるわけではなく、訓練を途中で拒否したり、リハビリの効果がないからと落ち込んでしまう人もいるのです。その人たちをやる気にさせるのも理学療法士なのです。

そして人のために働きたい、この人を助けてあげたい。そのような気持ちを持てないと、仮に理学療法士になれても、その仕事を長く続けることはできないような気がします。
















Posted by 山なしなしよ at 11:41