2010年12月07日
人間にとっては迷惑きわまりないこのウィルス
パソコンやインターネットとともに普及した言葉に「ウィルス」があります。この言葉もずいぶん一般的に使われるようになったものです。
今や日常会話でウィルスといえばパソコンの話、病気の話ではない、と、そういうことのほうが多いのではないでしょうか。
このウィルスというもの、人間にとってははなはだ迷惑ですが、しかしパソコン自身にとってはさして目障りなものでもないようです。
ウィルスというと何か特別なもののようですが、結局は「誰かがある目的のために作ったプログラム」の一種です。その点ではウィルスも一般のソフトウェアと何ら違いがあるわけではありません。
ウィルスは「迷惑なプログラム」、その他は「役に立つプログラム」。目的は違えどパソコン自身にとっては所詮は同じプログラム、見分けることはできないそうです。
だからこそウィルス対策には専用のセキュリティソフトが必要になるわけですが、今では多数市販されているこれらのソフト、いざ導入となるとなかなか敷居の高い面もあるようです。
重すぎる動作、多すぎる不必要な機能、難しすぎる設定、ウィルス定義ファイルのダウンロードにかかる通信時間、などなど。
ソフト自体の値段に加え、毎年請求される更新料。くりかえされるバージョンアップと旧バージョンのサポート停止。必須動作環境は見る見るうちにハイスペックなものに変わってゆき、これではせっかく買ったウィルス対策ソフトもいったいいつまで使えることか……。
はたまたファイアウォールやメールフィルタ、フィッシング詐欺対策など、最近のセキュリティソフトが売り物にしているウィルス対策以外の多彩な機能。これらは「他のソフトを監視する」という性格上、設定次第ではかえってスムーズな動作を妨げることにもなりかねないそうです。
好きでウィルス対策を講じる人など誰もいません。必要だから仕方なく、というのが普通でしょう。それがここまで煩わしければ、匙を投げる人が多くなるのも当たり前です。
パソコンの普及率を考えれば、もはやウィルス被害の拡大を「自己責任」ですませておける時代ではありません。せめてもう少しウィルス対策の敷居を下げる努力が必要ではないでしょうか。
だからといって「自分のパソコンは自分で守る」意識が必要でない、というわけではありませんよ?みなさんもたまにはウィルスチェックしてみてください。