2010年11月28日
水ですが、前はペットボトルで買うことなど考えもしなかった
人間の身体の60%は水で出来ている、という話は有名です。水というのは人間以外の生命体にとっても、一番重要なものと言えるでしょう。
ですが、その重要な物質の水を「買う」ということは、今でこそ当たり前のようにされていますが、ほんの数十年前は特別なことで、普通に生活する上で水を買うなんてあり得ないことでした。
ところが現代社会では「◯◯の水」「×××の源流」など、ボトル入りの水はあちこちで見かけるほど、特別なことではなくなりました。
それでは、人間が生きていくにあたって、一日に必要な水の量はどのくらいになるのでしょう。そこには排出する水分量を知らなくてはなりませんね。
静かに横たわっている成人男性が排出する一日の水分量は、約2300ミリリットルと言われています。これが暑い日だったり、環境が変われば、もちろんその量は変わってきます。
一日に必要な水分量というと、純粋な液体の飲料水で1200ミリリットルです。これは食べ物に含まれる水分と、体内で栄養分が分解されることによって排出される水分を除いた量なのです。
生まれたばかりの新生児の肌は見るからにみずみずしいですよね! なるほど、水分の割合も大人以上の80%にもなります。水分が多いと抵抗力も低くなるのですが、成長すると言う第一目的のためにこれだけの高い水分比率になると言われています。
それでは、どのくらいで人は脱水症状になるのでしょうか。実はわずか1%の水分不足であっても、激しく渇きを覚えることが分かっています。もし、丸一日水分を摂取しなかったら、2.5%もの水分が失われることが分かっています。
水分量の多い子どもでいえば5%、大人なら2〜4%で脱水症状となります。体内でのほんの数%の水不足が、身体の機能をストップさせてしまようです。
水分を摂るのに、体液と近い成分を持つからと言って海水を選ぶわけにはいきません。しかし、塩分のない不味い雨水を、そのまま飲むわけにはいきませんよね。
天然ミネラル水は無味無臭、と思っている人も多いことでしょう。しかし、ミネラルウォーターの中には鉱物分のほかに、微生物や苔などの不純物が入っています。信じられないことですが、これらによって美味しい味付けがなされているのです。
健康に気を遣っているならば、売っている水の表示を見てみましょう。中には「ナチュラルウォーター」「ボトルドウォーター」という表示のものもあります。きちんとミネラル分が入っているのかどうか、せっかく買うのならば確かめて買いたいものですよね。