2010年11月20日
サプリメントと言えば、何を思い起こすでしょうか?
日常的にサプリメントを活用している人は、どのような気持ちで飲んでいるのでしょうか? 健康になるため? それとも薬と言う扱いでしょうか?
しかし、これは大きな間違い。サプリメントはその形状こそ薬と似ていますが、「栄養補助食品」であり「健康補助食品」なのです。飲んで健康になったり、病気が治るわけではないのです。
サプリメントのことをサプリ、ということもあります。しかし、もともとは英語で「ダイエタリー・サプリメント」を略したものなので、「補完、補足/食事」という意味。つまり薬とよく似た形状の「食品」ということになります。
つまり、食事ではまかなえない栄養素はカプセルや錠剤の形をしたサプリメントで補いましょう、という考えで、この合理的食品はアメリカからやってきました。
今や日本でも、昨今の健康ブームからサプリメントは市民権を得ています。そのブームの早さから、サプリメントにおける法整備やその体制は、後から追いかける形になっています。
日本でも医療費が上がり、医者にかからない予防医学、という意識が出たため、サプリメントは日常に欠かせない代替医療のひとつとしての地位を確立しました。
そのサプリメントの成分にはいくつかの種類があります。それは1・ビタミン系、2・ミネラル系、3・アミノ酸系、4・ハーブ系(薬草)の4つです。
多くのサプリメントの中でもかなりの種類を占めているビタミンや、ミネラルは、人間が生きていく上で必要とされる5大栄養素に含まれており、お互いに補い合う微量栄養素と言われるものです。
また、アミノ酸の中でも、体内で生成することの出来ない「必須アミノ酸」は、栄養素として摂取することが必要な有機化合物なのです。最近の健康ブームでは、サプリメント以外の食料品や飲料水にアミノ酸が含まれることも多くなり、その名はよく知られるようになりました。ハーブ系は、そのまま薬草であり、天然成分である草のことを指しています。
しかし、これらサプリメントを悪意を持って利用する商法も増え、長い間病気で苦しんでいる人たちの気持ちにつけ込んだトラブルも報告されています。
昔ながらの質素で規則正しい食事をし、適度に身体を動かしてさえいれば、必要なものとはいえないサプリメント。しかしこのことこそが、現代人には難しいことなのです。
良好な生活を送るためには、バランスよい食生活をすることがなにより一番大事です。そしてその中で、もっとプラスしたい栄養素という脇役として、サプリメントは使っていきたいものですよね。