2010年11月17日
全身のマッサージやトリートメントにまで及ぶようになりました
美学、全身美容を意味するフランス語のesthetiqueがエステティックであり、日本ではこれを略してエステと呼び、痩身、脱毛、美顔などの全身の美容術を意味します。
女性が美を追求することはいつの時代も変わらず、エステの発端は明治時代の美顔術までさかのぼり、現在でもフェイシャルケアとして親しまれています。
エステの需要が増すにつれ、顔のみならずウエスト、腕、足と全身にわたるトリートメントが要求されるようになったのは、1970年代国民所得にゆとりが出始めて以来のことです。
エステといっても最近では癒しの空間として、疲労回復やストレス解消に役立つリラクゼーションを提供するところも増え、ストレス社会において多くの需要を賄っています。
エステのトリートメントで疲労回復効果が出ることもあれば、リラクゼーションのトリートメントで美容効果が出ることもあり、この二つの間に境界線を引くことは難しいところです。
一つのトリートメントがエステとリラクゼーション両方の効果を期待できる場合があるからといって、目的を双方の間であいまいにして受けては効果的な結果を望むことはできません。
素人エステティシャンから受けたサービスによって体調の不具合を訴えるケースは少なくなく、こういったエステを巡るサービスの問題は多数あるのが事実です。
支払いのトラブルでは、高額のクレジット契約を結んだ後エステのサービスを受ける前にサロンが倒産したにもかかわらず、クレジット会社からは支払いの請求を迫られたという話もあります。
契約時にはわからないエステの効果であるゆえ、現在ではクーリングオフ制度が導入され、一定期間無条件で申し込みの撤回、契約解除ができるようになりました。
顔も腕も足も全てきれいになりたいと思うことは多くの女性に共通しますが、エステを始めるに当たってどこをどうしたいか具体的にはっきりさせておくことは大事なことです。
自分の欠点を絞りきれない場合はエステティシャンに相談して、じっくりと目的とそれを実現できる技法を選んでもらい、エステで適切な効果を得られるようにしたいものです。
エステにお金をかける価値は、外見だけの問題だけでなく本人が自分のその欠点ゆえどれだけ精神的苦痛を味わっているかも考えた上で、判断したいものです。