2010年11月14日
短い歴史の中で、冷凍の配送もできるようになっています
家に居たままで買い物したものが手元に届く宅配サービス。忙しい現代人にとって、かなり便利なサービスといえますね。
宅配と聞いてまず浮かぶのは、耳に残るクロネコヤマトのCMソングと、最近新しくなった佐川急便の飛脚マークでは? ネットショッピングを楽しんだ後、品物を積んだトラックの到着が楽しみだったりしますよね。
ちなみに、この民間宅配業者の歴史は、わずか30年ほどなのです。この短い歴史の中で、荷物を運ぶというだけでなく、スキーやゴルフの荷物の宅配や、生鮮食品を冷蔵、冷凍で配送すること、また、便利な期日時間指定や、他にも今では携帯電話からの集荷依頼や所在確認ができるところまでサービスの質は向上しています。
しかし、宅配荷物が届いても、ポストの中の不在通知にガッカリすることも多いのでは。時間指定をしても、その数時間の間に、たとえ用事が出来ても家で待っていなくてはいけないのはなかなか辛いもの。
そんな現代人のための宅配ボックスは、1984年に登場してから、今では新築マンションはもちろん、アパートにまで設置されるようになりました。平成7年には郵政省からの『宅配ボックス設置協力謝礼金制度』も受けられるようになりました。
この宅配ボックスには大きく2種類あります。電源を使用しないダイヤル錠などの鍵式のものと、外部電源を利用した電子機器のものがあります。24時間荷物の受け取りが出来て、荷物の依頼主のプライバシーも守れるボックスと言えます。
また、昨今ではコンビニやファミレスでも、宅配サービスをするところが増えましたね。とは言っても、こちらが荷物を指定場所へ運んでもらうというものではないですけどね。
病気になったりして外出が困難な時、いつものコンビニで慣れたお弁当や飲み物を届けてもらったり、ファミレスのあたたかい食事を宅配してもらえるのは本当に楽です。また、ペットボトルなど水物の重たいものなどは届けてもらえると助かりますよね。
大手スーパージャスコでは、午前中に実店舗で買い物をしたら、その日の午後に買った商品を自宅まで宅配してくれるサービスを始めています。また、ライバルのイトーヨーカ堂でも、ネットで買い物すれば、お店のプロの眼が食材をセレクトし、自宅まで宅配してもらえるサービスがあるそうです。
家に居ながらにして、宅配業者が運んでくれるサービス。宅配ボックスによって時間に縛られなかったら、毎日時間を自分のために有効に使うことが出来そう!
高齢化社会が進む上に、困った時に家族に買い物も頼めない核家族化の状況下、このような宅配サービスはさらに重要になっていくのではないでしょうか。
ですが、「この荷物預かっていましたよ」「重たい荷物だから買い物しておこうか?」という、隣近所の付き合いが希薄になっている現実が浮き彫りになります。ですから、せめて当たり前の挨拶から始まる、「言葉」の宅配は自分でやっていきたいものですよね。