2010年11月09日
人は生きていくために、食べていくことが必要です
私たちは食べて生きています。さらに、健康な生活をしたいのであれば、できるだけ栄養バランスを考えた食品を摂らなくてはいけません。
テレビや雑誌、インターネットの口コミなどで「◯◯を食べて元気」や「××で痛みが取れる」などの、健康でいるための食品の情報はいくらでも耳に入ってきます。
そのせいでしょうか、食べ物の中でも「健康」への働きの大きい食品は、一般の食品と区別出来るマークをつけています。そしてその中には、食べるというより、服用と言ってもいい薬状の「サプリメント」も含まれているのです。
このように、サプリメントは「健康食品」に属していますが、他にも「特別用途食品」と言ったもので、病気の人のための特定の栄養素を除去あるいは逆に強化させた「病者用食品」や乳幼児の粉ミルクなども「健康食品」の一部なのです。
また、「トクホ」のマークをあちこちで目にするようになりましたが、この「特定保健用食品」も健康食品の一部です。ヤクルトやエコナ油などがよく知られていますね。
「特定保健用食品・トクホ」とは、お腹の調子を整える、コレステロールを下げるなど、人の健康維持に役立つ効能が、はっきりと数字で科学的に証明されたものを指しています。
一方で、この健康になりたいと言う人々の心理を悪用した詐欺や犯罪も大きな社会問題となっています。
長く病気で苦しんでいる人に「がんに効く」「病気が治る」などのまったく根拠のない言葉を訴え、それらにすがった人たちが、その偽健康食品ばかりを偏食してしまった事例もあるのです。
そして、それらの事実とは異なる言葉が表示された食品に手を出した結果、健康を害した人も多いのです。勧められるままに良いことばかりの言葉を並べた健康食品に手を出すのは、非常に危険と言えるでしょう。
インターネットで簡単に個人輸入ができてしまう昨今では、中国で製造された、日本では食品としては認められない成分を摂取して亡くなってしまう事例もありました。
日本において認可されている、健康増進効果のある「健康食品」は「機能性食品」とも呼ばれ、それらは「トクホ」の他に不足しがちな栄養素の補給をする「栄養機能食品」に分かれています。
サプリメント型が多い「栄養機能食品」も一時話題になった「トクホ」も、厚生省からその表示が認可されている食品です。「トクホ」の表示は、現在750品目以上の食品に認められています。しかし、健康のためには、それら表示のあるモノだけを食べていればいいわけではありません。健康とは、バランスの良い食生活に、規則正しく生活から得られます。このことを強く心に留めておきましょう。