2010年10月07日

相手に会うのを指折り数えていたに違いない


夫婦って、おもしろい関係だと思う。相手をいとおしく思ったり、ウザイと思ったり、なかなか忙しそうだ。

ほとんどの夫婦は毎日一緒にいるわけだから、いろいろあるのは当たり前かもしれない。

しかし、多くの夫婦は結婚前にはお互いに持っていたであろう熱情が、結婚と同時に消え去ってしまうのを感じるのではないだろうか。

籍を入れる前の二人は、きっと、会うたびにドキドキしたり、身だしなみにも気を使ったり、相手のことを考えることで心の中の大部分が占められていたに違いない。



でも、夫婦となった二人には、単調な日々の生活が待ち受けていて、恋人同士だった頃のような情熱は消えてしまう。

一緒にいるのが当たり前になってしまった夫婦は、相手に気を使うことなど、どうでもよくなってしまうのだろう。

「結婚は忍耐だ」という言葉をあなたも聞いたことがあるかもしれない。

夫婦になるということは、もうあなた一人の人生ではないのと同じ。独身の時のように自由を謳歌することはできまい。子供が産まれたら、なおさら、一人の時間はなくなる。



お互いに気を使わなくなった相手の嫌な部分も見えてくるかもしれない。

そこで、あっさりと離婚する夫婦もいるが、我慢しつつも末永く一緒にいる夫婦もいる。

後者の夫婦は、山あり谷あり、さまざまな事を乗り越えて、「空気のような存在」になっているのではないだろうか。傍にいるのが当たり前、いなくなったら途端に苦しくなる。

結婚前のときめきがないのは物足りないし、寂しいけれど、空気のように必要とされるのも夫婦としての理想の形なのかもしれない。
















Posted by 山なしなしよ at 09:16